[まとめ] おすすめAndroidエミュレーター『NoxPlayer』の使い方:詳細解説

2017 年 11 月 15 日 Categories: アプリケーション | Tags: ,

概要

Androidをパソコン上で動かすことができるエミュレーターのひとつ。

最終更新日:2017年10月30日
現在バージョン:5.2.1.0
対応OS:Windows(Win XP SP3/Vista/Win 7/Win 8/Win 8.1/Win10)、Mac
対応CPU:Intel、AMD
開発元:Nox Digital Entertainment(香港:法人)

▼動画 (クリア)

今、一番おすすめできる完全無料のAndroidエミュ。

日本語版が正式にリリースされている、中国製のエミュレーター。日本語版公式ブログもある(ただし、日本語訳がところどころ怪しい)。

おそらく、無料で使えるもののなかでは最も安定している。特にゲームアプリの動作には定評がある。

一番のよさは、とにかく導入が簡単なこと。普通にアプリをインストールすれば、そのまますぐに使える。

また、標準でGoogle Playに対応済み。

マウス・キー入力のログ保存機能があるなど、開発者向け機能も充実している。

その他の特長

  • タッチ入力をキーボードでエミュレーション(割り当て)できる
  • ゲームパッド対応
  • 可変画面サイズ
  • マルチウィンドウ(マルチインスタンス)対応
  • スクリーンの動画撮影対応
  • バックアップ・復元機能
  • PCとのファイル共有方法
  • 操作の自動化:マクロ記録・実行機能
  • コマンドプロンプトからの動作設定・実行
  • スクリーンショット撮影機能

ダウンロードとインストール

公式サイト

普通にインストーラをダブルクリックするだけ。あまり時間はかからない。

基本画面

(1) takasho(@ouka_studio)さん | Twitter

(1) バージョン表記

右側に赤く「!」マークが表示されることがあるが、これはCPUがIntelのVT(Virtualization Technology)に対応しているにもかかわらず、有効化されていない場合に表示される。

くわしくはこちら

(2) 設定画面に入る

それぞれの設定内容については、こちら

(12) ツールバー

各種機能のアイコンがまとめられている。

「設定>画面設定」で、表示させるアイコンを選ぶことができる。

重要なのは下部の3つ。

・バックキー
・ホーム画面
・最近のタスク

(10) Nox公式アプリのアイコン

この部分は削除したり、変更したりすることはできない。

(11) 人気アプリのランキング一覧

ドラッグ&ドロップすると表示される。

NoxPlayerのランキングではなく、特定時点のGoogle Playゲームのランキング。どの時点のランキングなのかは、判然としない。

アプリのインストール自体はGoogle Playで行うため、この部分の表示にあまり意味はない。

(9) 広告目的のショートカットアイコン

あくまでアプリストア(Google Play)の該当ページへのショートカット。

他のエミュである(あった)ような、アプリが勝手にインストールされることはない。

また、こうしたアイコンが増えていくこともなく、良心的。

ただし、起動直後はこのアイコンがあるホーム画面がかならず最初に表示される。メインとは別の画面に追いやっても意味はない。

システム設定

以下は、基本的に設定画面について。

通常設定

takasho(@ouka_studio)さん | Twitter

ROOT

「Root起動」のチェックボックスをオンにして起動するだけで、簡単にroot化できる。

高級設定

takasho(@ouka_studio)さん | Twitter

機能設定

パソコンのリソースをどれだけNoxに割り当てるかの指定。

通常は「低い」で十分。

自分で値を設定する場合は「定義」を選択。

なお、VTを設定しないとCPUの数を2以上に指定することはできない(くわしくはこちら)。

起動設定

起動時のNox(Android)の解像度を指定。

スマートフォン:縦型
タブレット:横型

グラフィックスレンダリングモード

【互換モード(OpenGL)】

Androidのグラフィックは基本的にOpenGL(OpenGL ES)なので、こちらのほうが互換性が高く、安定している。

【急速モード(DirectX)】

Windowsのグラフィックは基本的にDirectXで、ハードウェア、特にグラフィックカードもそれを前提につくられているため、こちらのほうが高速に動作。

ただし、筆者の体感ではDirectXに変えてもあまり違いを感じなかった。ほとんどの場合、互換モードで十分。

フレーム

Nox自体のフレームレートをFPSで指定。ハイエンドゲームをやるのでないなら、30fpsで十分。

端末情報

DOY2hDbU8AACJ2b.jpg:large (1280×696)

携帯型番

Noxを特定の端末(スマートフォン、タブレット)に見せかける機能。

型番で指定する必要があるため、どの機種がどの型番か自分で調べる必要がある。

ほとんどの場合、デフォルトの設定のままでOK。

Google Playで「お使いの端末には対応していません」と表示される場合、この携帯型番を他のものに切り替えるとインストールやプレイが可能になる場合もある。

たとえば、「リネージュ2 レボリューション」ではHUAWEIかLenovoの端末に切り替えると使えるようになる場合もある(2017年11月現在)。

画面設定

DOY75ewVoAALFQl.jpg:large (1280×696)

横画面状態

Noxはアプリに合わせて自動的にウィンドウを縦型・横型に切り替えるが、「横画面に強制固定」をオンにすると常に横型になる。

画面の録画(キャプチャ)中は、基本的にウィンドウサイズが変わっては困るので、オンにしておいたほうがいい。

ウィンドウのサイズと位置

Noxは解像度をあらかじめ指定する形になるが、実はNoxのウィンドウはある程度自由にサイズ変更できる(解像度は変わらない)。

ただし、一度ウィンドウサイズを変更すると元の形に正確に戻すことが難しいので、動かさないほうがいい。

仮想キー

非常にわかりづらいが、キーボードのキーにタッチ操作を割り当てる機能のことではなく、あくまでNox用のツールバーのこと。

右側・下側のいずれかを表示しておかないと、すべてショートカットキーで操作しなければならなくなる。

下側は、通常のAndroidと同じように画面下部にホームキーやバックキーを表示するが、右側ツールバーと異なり、Android画面の一部を常に隠してしまう。

よって、デフォルトのまま右側表示にしておいたほうがいい。

ショートカット

Noxの機能にショートカットキーを割り当てる。

重要なのは以下のとおり。

HOME:ホームキー
ESC :リターンキー
PgUp:最近の任務(タスク)

その他機能

VT

Virtualization Technology(仮想化技術)の略で、Intel制のCPUがこれに対応していると、NoxPlayerのようなエミュレーターをWindowsで実行するとき、高速に処理することができる。

基本的に、Core2 Duo以降のCPUで実装されている。

最近のパソコンならば標準で有効化されているのが普通だが、一昔前のマシンだと無効化されていることもある。

NoxPlayerの高速化

このVTが有効化されていないと、「高級設定>機能設定」でCPU(コア)の数を設定できない。

つまり、コアをひとつしか使えないので(シングルコアのようになってしまうので)、マルチコアプロセッサをNoxPlayerでまったく活かせなくなってしまうため、かならず設定したほうがいい。

なお「CPU」というのが、物理コアのことなのか、スレッド数のことなのかは不明。

設定方法

・BIOS設定でVTを有効化

BIOSそのものが環境によって異なるため、自分で調べるしかないが、たいてい「Chipset」の項目にある。

環境によっては「VT-x」などと表記されている場合もある。

高級設定>機能設定でCPU数を変更
・再起動

有効化されない場合

Windows 10標準のHyper-Vテクノロジーが邪魔をしている可能性がある。

Hyper-Vは、OSレベルで仮想化を実現する技術。

【解除方法】

・Windowsボタンを右クリック
・「プログラムと機能」を選択
・「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択
・「Hyper-V」のチェックボックスを解除

ツールバー

以下は、ツールバーに表示される各種機能について。

(3) 仮想キー:キーボードコントロール

DOY9nBxUMAAva4V.jpg:large (1280×720)

タッチパネルの操作をキーボードやマウスに割り当てる機能。

大半の操作に対応しているが、肝心のフリック入力(スワイプ)には対応していない。

パソコン向けエミュレーターには必須の機能ではあるが、場合によっては不正行為=チート行為とみなされる可能性もあるため、特にマルチプレイのときは注意したほうがいい。

以下では、左上から順に説明していく。

方向キー

スライドパッドのようなバーチャルパッドの4方向にキーボードのキーを割り当て、フリック操作をエミュレーションできる。

ただし、アナログスティックのようにはできず、デジタル方向キーと同じ8方向のみに対応。

この方向キーは、重力センサー、GPと併用はできない。

重力センサー

端末の傾きをエミュレーションする機能。

ヨー・ピッチ・ロールのうち、奥・手前に倒す(ピッチ)、ハンドルのような動き(ロール)を再現。

つまり、スマホでよくあるレースゲームなどで使える。

サイト

シューター(FPS/TPS)で、マウスで視点移動する=照準を合わせるための機能。

画面中央に表示される十字のサイトに合わせて置く。

右クリックすると、まさに通常のシューターのように視点を動かせる。もう一度右クリックすると、マウスカーソルの操作に戻る。

シューターには、ほぼ必須の機能。まったく違和感はなく、PCゲームのシューターのように直感的に動かせる。

ファイア

文字どおり、シューター(FPS/TPS)などで弾を撃つ際に使う機能。

マウスの左クリックでファイア。押しっぱなしでフルオートの連射のようになる。

ボタン

特定の位置のクリック=タッチ(タップ)を再現。

明示的に「A」のアイコンをドラッグ&ドロップしなくても、仮想キー設定のモードに入ると特定の位置をクリックした場合、このボタンを設定することになる。

GPS

単に位置情報を指定するのではなく、あたかも端末(端末を持っている人物)が今まさに動いているかのように見せかけることができる機能。

要するに、加速度センサーのエミュレーション。

方向キーのように東西南北へ移動でき、また速度の指定も可能。

位置情報ゲームなどで活用できる場合がある。

現在位置を単純に指定する場合「設定」の「現在位置」で行う(くわしくはこちら)。

スマートスキル

MOBAなどで範囲指定のスキルを使う際に活用。

上下のスライダーで扇状の範囲を決める。

キーエディット

簡単なマクロ機能。

・特定位置のクリック
・ディレイ(遅延)
・TOUCH_START:キーを押しはじめた状態
・TOUCH_END:キーを離した状態
・くり返し

連続クリックキー

ダブルクリック、マルチタップなどをエミュレーションする。回数指定可能。

キーの透明性

1以上に指定すると、仮想キーのバーチャルパッドが常にオーバーレイ表示される。

邪魔な場合は、0にしておけば消える。

(5) 位置情報(現在位置)

単純に現在位置のGPS座標を指定する。

Google Mapを使って直感的に操作可能。

(4) スクリーンショット

画面のスクリーンショットを1クリックで撮れる。

(6) マイコンピュータ

パソコン側のファイルをNoxに取り込むことや、その逆も可能。

NoxがWindows上につくる共有フォルダを通して行う形になる。

【ファイルの共有方法】

Windows 10ならば「C:\Users\user.user-PC\Nox_share」にある。

取り込みはアプリのAPKファイルでも、基本的にドラッグ&ドロップで可能。すると、共有用のダイアログが表示されるので、該当するものを選択する。

パソコン側へ持っていくには、Androidのファイラーを使って上記と逆の手順で進め、共有用のダイアログが表示されるので、該当するものを選択する。

実は、最も手っ取り早く、汎用性が高く、かつ確実なのは、Googleドライブなどのクラウドストレージを利用すること。これならば、端末を問わず簡単に共有できる。

(7) スクリプトレコード

Nox上の操作を記録し、再現できる一種のマクロ。

パソコン向けのエミュレーターらしい非常に強力な機能だが、使い方によってはあからさまなチート行為になってしまうので要注意。

(13) コントローラー

ゲームパッドの各種ボタン、方向キー、アナログスティックをキーボードのキーに割り当てる。

ただし、どういったゲームパッドが対応しているかは不明。オフィシャルにも情報がない。

おそらく、Xbox360コントローラなどのXInputにのみ対応していると思われる。中国の北通というメーカーのものは認識されるらしい。

よって古いDirectInput対応の機器の場合、JoyToKeyやantimicroのようなソフトなどを活用する必要がある。

(14) マルチタッチ(二指)

マルチタッチのエミュレーション。マウスでは、ドラッグで行う。

(8) 録画機能

録画機能もあるが、実はオープンソースのライブ配信・録画ツールである「OBS Studio」を内部で呼び出して使うものでしかない。

しかもバージョンが古く、あまり安定しない印象。これを使うくらいなら、最新版のOBS Studioなどを自分でインストールして利用したほうがいい。