Windows 10で動く無料の帯域制限ソフト「TMeter」の使い方:アプリごとの制限が可能【おすすめ】

2018 年 6 月 5 日 Categories: アプリケーション |

特徴

  • Windows 10で動作する、唯一といっていい無料の帯域制限ソフト
  • プロセス(ソフトウェアの実行ファイル)単位での制限が可能
    • つまり、ブラウザごとに制限するといった使い方もできる
    • svchostを制限すれば、帯域を使い切ろうとするWindows Updateにも適用できる(*Windows 10最新版ではすでに、設定で公式に制限可能)
  • アップロードとダウンロードを分けて制限をかけることはできない
  • 無料版は、指定できるフィルター(帯域制限の設定)の数が4つまで
    • 4つあれば十分。ほとんどの場合、問題にならない
  • 有料版の価格は89ユーロ(約1万2千円)と高め
    • 有料のものでいいなら「NetBalancer」(49.95米ドル:約5千円)や「NetLimiter」(19.95米ドル:約2千円)のほうがいいかも
    • 上記のもののほうが直感的でわかりやすい
  • インストールすると「TrafSvc」というWindowsサービスが登録されて常駐するようになる
    • これが起動していないと、TMeterを開始できない
    • 一部、設定すらできなくなるので要注意
  • 日本語非対応
  • ロシア製。セキュリティに不安を感じるならやめたほうがいい
  • 本来は、パケットフィルタリングや通信ログをとるためのソフト

フィルターの使い方

基本的な使い方の順序

  1. 帯域制限をしたいソフトウェアのプロセス(実行ファイル)を選んでその設定をする
  2. 個別のフィルター用ルール(設定)をつくる
  3. ルールなど各種設定をまとめたフィルターをつくる

手順

公式サイトから無料版をダウンロードしてインストール。

帯域制限をする対象ソフトウェア(プロセス)の設定

左ペインのツリー表示下部にある「Configuration>Process Definitions>Add」を選択。

「Add Access Process Definition」ダイアログで、帯域制限をしたい実行ファイル(イメージファイル:.exe)を指定し、適当に名前を付ける。

フィルターの設定

左ペインのツリー表示下部にある「Configuration>Filterset>Add>Filter>Add Rule」を選択し、「Filter Editor」のダイアログを表示。

【ルールの指定】

表示ダイアログの「Source」部分にある「Process Definition:」ドロップダウンメニューから、「Local process」を選択。

先ほど指定した実行ファイルの設定名を選ぶ。

「Rule Description」に適当な名前をつけて「OK」ボタンを押す。

またこの画面の右側で、通信プロトコルやIPアドレスを指定した設定もすることができる。

【フィルターの設定】

次のダイアログ画面の「Ruleset」タブの下部で、一連の設定=フィルターの名前を付け、「Enable Speed Limit」のチェックボックスを選択し、帯域制限の上限を指定する(bpsではなくByte/秒)。

なお、このソフトではアップロードとダウンロードを分けて制限をかけることはできないので注意。

また、ここでの帯域制限の設定は、隣の「Speed & Traffic Limit」タブにおけるものとまったく同一。片方を変更すれば、同時にもう片方にも反映される。

Windows 10システム自体の帯域制限のやり方

最新版のWindows 10では、標準でシステムのための通信速度制限の機能がついている。

ただしこれは、設定画面から手動でWindows Updateを開始した場合や、Windowsアプリの新規インストールの場合は適用されない。

そのときは、やはりこのTMeterのようなソフトウェアを使ってSVCHOST(下記)全体に制限をかける必要がある。

フィルターの作成

基本は上記のとおり。

左ペインのツリー表示下部にある「Configuration>Filterset>Add>Filter>Add Rule」を選択し、「Filter Editor」のダイアログを表示。

表示ダイアログの「Source」部分にある「Process Definition:」ドロップダウンメニューから、「Local process」を選択。

ここで、最初から存在している「SVCHOST」という設定を選ぶ。

SVCHOSTはWindowsが使うサービスの名称のことで、Windows UpdateなどOS自体が使う通信でも使用されるため、この帯域を制限すれば全体を制限できることになる。

追加情報

帯域制限と転送量制限

TMeterでは、帯域制限だけでなく転送量の上限を定めることも可能。

やり方

左ペインのツリー表示下部にある「Configuration>Filterset>Add>Filter>Add Rule」を選択し、「Filter Editor」のダイアログを表示。

「Speed & Traffic Limit」のタブの下部にある「Enable Traffic Limit」を選択。

転送量の単位は、あくまでバイト(ビットではない)。

英語での設定の意味がややこしくなっているが、各要素の意味(意訳)は次のとおり。

【Type】

トラフィック制限をしない条件を定める。裏を返せば、これを超えたら下記の制限をかけるということ。

単位はMB。

各Typeの意味は次のとおり。

Sent Bytes Counter or Recv Bytes Counter are no more than 送信バイト数、または受信バイト数のどちらかが~未満
Sent Bytes Counter plus Recv Bytes Counter are no more than 送信バイト数と受信バイト数の合計が~未満
Sent Bytes Counter is no more than 送信バイト数が~未満
Recv Bytes Counter is no more than 受信バイト数が~未満

【制限方法】

Block traffic 通信を遮断
Change a speed 通信速度を変更

帯域制限をする場合、単位はKB/秒。

削除していいデフォルトのフィルター

基本的には、すべて削除してしまってもなんら問題ない。

自分で設定し直せば、あとで元に戻すことも可能。

DNS traffic of my computer

DNS関連の通信を見るためだけのフィルター。

現在のマシン(システム)でサーバーを運用しているのでない限り、ほとんどの場合必要のないもの。

All traffic of My Computer

その名のとおり、TCPやUDPによるすべての通信のためのフィルター。

パソコン(システム)の全体の通信を監視したり、帯域制限したりすることがないなら、必要のないもの。

注意点

タスクマネージャーの表示

このTMeterで帯域制限をかけた状態で実際に正常に動作していても、なぜかタスクマネージャーの表示では転送量・転送速度に変化が見られないことがある(らしい)。